今回は熱帯魚飼育をしていて感じた30cmキューブ水槽の魅力についてです。
アクアリウムの水槽サイズに迷ってる方の参考になればと思います。
30cmキューブ水槽とは
言葉の通り、幅30cm×奥行30cm×高さ30cmのサイコロ型の水槽です。
一般的には、初心者は60cm水槽(幅60cm×奥行30cm×高さ36cm)から始めるのが良いと言われることが多いのですが、個人的には30cmキューブ水槽から始めることをお勧めしたいです。
気軽に始める場合にも、本格的にレイアウトする場合にも、どちらにも対応できるバランスの良いサイズだと思うからです。
30cmキューブ水槽のメリット
■スペースを取らない
新たに水槽の場所を確保する際に横幅30cmであれば、家具の間や廊下の角などに置きやすい大きさだと思います。
私もそうでしたが、アクアリウムを始めるときは自分がどこまでモチベーションが保てるか分からず、大型水槽を置くスペースを確保するのはハードルが高いのではないでしょうか。
これが30cmキューブ水槽をお勧めする最大の理由です。
30cm以下の小型水槽ではなく30cmキューブ水槽をお勧めする理由は以下です。
■小型水槽の中では水質が安定しやすい
一般的に60cm水槽が良いと言われているのは、水量が多いほうが水質が安定するからです。
30cmキューブ水槽の水量は、30×30×30=27リットル からガラスの厚みや水位、底床と石や木などのレイアウト素材を差し引いても、20リットル以上はあるので、この程度あれば一般的な熱帯魚は飼えると思います。
メンテナンスに着目すると、週1回で1/3程度の水替えをする場合、7~8リットル以上のバケツ1杯分で賄えるため、バケツリレーしなくて済みます。
ちなみに、私は8リットル入る「イノマタ科学 なるほどバケツ」を使用しています。
■機材が充実している
30cmキューブ水槽は比較的メジャーな規格なので、ライトや水槽台などの機材は幅広いラインナップから選択が可能になります。
また当然ですが、60cm水槽用の機材(消耗品も含む)よりも安く済みます。
■レイアウトに迫力を出しやすい
他の小型水槽よりも奥行きがあるため、迫力のあるレイアウトにすることができます。
さらにキューブ型をしているため、正面からだけでなく横や斜めから見ても綺麗に見えて、インテリア性の高い水槽が作れます。
30cmキューブ水槽のデメリット
■生体の数が多くなりすぎないように注意が必要
小型水槽ではあるので生体(熱帯魚)の入れすぎは、水質悪化の観点でも、遊泳スペースの観点でも注意する必要があります。
特に海水の場合は、淡水よりシビアになります。
私はまだ使ったことはありませんが、水量を確保するために30cmハイタイプ水槽(幅30cm×奥行30cm×高さ40cm)にするという手もあります。
■レイアウトが難しい面も
奥行きがあるため迫力を出しやすいと言いましたが、横幅が小さいため作れるレイアウト構図に制限が出やすいです。
凸型構図や三角構図は比較的作りやすい構図ですが、凹型構図の場合は左右の山になる箇所の幅を狭くしたり、空間となるスペース(道)を斜めに作るなど工夫が必要です。
(上の写真は一世代前に30cmキューブで作成した山岳レイアウトです)
また、レイアウト素材の大きさにも気を遣う必要があり、大きすぎると圧迫感のあるレイアウトになってしまいます。
まとめ
結論として、どんな人に30cmキューブ水槽がお勧めなのかというと
- アクアリウムを始めたいが、どこまで本格的にやるかまだ分からない
- 設置スペースが広く取れない
- 飼いたい生体が小型
- レイアウトも楽しみたい
- 小型インテリアとして置きたい
30cmキューブ水槽だけでは物足りなくなった場合は、設置場所を確保して60cm水槽に乗り換えるも良し、30cmキューブ水槽を増やすも良しです。
私の場合は、淡水30cmキューブ水槽だけでは物足りなくなり、海水30cmキューブ水槽も始めてしまいました。(笑)
水槽サイズ選びの参考になれば幸いです。
それではまた。