淡水海水30cm生活

淡水海水30cm生活

小型水槽による熱帯魚の飼育記録

天然ライブロックと人工ライブロックの比較

海水30cmキューブを立ち上げて2年ほどが経ち、天然ライブロックと人工ライブロックのどちらも1年程度使用した上で感じた両者の違いについて紹介します。

 

天然ライブロック、人工ライブロックとは

サンゴの死骸などに微生物が付着したものがライブロックといいますが、自然の海から採取されたものを「天然ライブロック」、人工的にライブロックに似せて作られたものを「人工ライブロック」といいます。

人工ライブロックには生きた微生物は付着していないので厳密には”ライブ”ロックとはいえないかもしれないですね。

 

どちらが良いのか?

個人的には人工ライブロックを推します

どちらにもメリットとデメリットがありますが、私は天然ライブロックのデメリットを目の当たりにして、人工ライブロックに切り替えた経緯があるからです。

ちなみに、現在使用している人工ライブロックは「マメライブロック」です。

 

 

天然ライブロックのメリット

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① ろ過能力が高い

バクテリアが既に住み着いているため、立ち上げが早く高いろ過能力に期待できます。

② 自然の海を演出できる

実際の海から採取しているため、そのまま配置するだけで、より自然感のあるレイアウトになります。

③ コケが生えにくい

全く生えないわけではないですが、生きている石なので、特に石灰藻があるような表面にはコケが生えにくいです。

 

天然ライブロックのデメリット

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① 有害な生物や雑菌を持ち込む可能性がある

有益な生物がいれば、有害な生物もいるのが天然ライブロックです。
見た目が良くないものや、増殖する海藻類、生体に危害を加える生物もいる可能性があります。
それらを取り除く「キュアリング」という作業を前もって実施するのが普通ですが、完全に取り除くのは難しく、多かれ少なかれ入り込んでしまうのは避けられません。

↓ 天然ライブロックを使用して実際に遭遇した生物たちです。

tomuzin.hatenablog.com

② 乾燥させないように注意する必要がある

有益な生物を生かしておくことが重要なので、真水で洗ったり、長時間外に出したり乾燥させるようなことができないため、水槽外でレイアウトを構想したり、保管することが難しいです。

 

人工ライブロックのメリット

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① 有害な生物や雑菌を持ち込まない

最大のメリットであり、有害な生物を持ち込むリスクを無くすことができます。
ただ、油断していると購入したサンゴに付いてくることもあるので注意。

② 水槽外でレイアウトがしやすい

購入時から乾燥した何も住み着いていない状態なので、水槽外でじっくりレイアウト構想したり、接着剤で好きな形を作り上げたりもできます。

 

人工ライブロックのデメリット

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① ろ過能力の立ち上がりが遅い

ろ過を期待して人工ライブロックを入れる場合は、バクテリアが住み着くまで時間がかかります。
特に海水は淡水に比べてバクテリアの増殖スピードが遅いらしいので、新規立ち上げ時に最初は他のろ過装置の力を借りたり、水替え頻度を増やす必要があるでしょう。

② 見た目に人工感が出てしまう

好みによりますが、自然の風合いが足りないと感じる場合もあるでしょう。

③ コケが生える

バクテリアが住み着いてない状態では、ヒーターやポンプなどの機器と同様にコケが生えます。
私はエメラルドグリーンクラブを入れてコケを除去してもらっています。

tomuzin.hatenablog.com

 

まとめ

天然ライブロックがおススメなケース
  • 早く立ち上げたい
  • 自然の海を忠実に再現したレイアウトがしたい
  • 海の小さな生き物と予期せぬ出会いがしたい
人工ライブロックがおススメなケース
  • 有害な生物や雑菌を持ち込みたくない
  • レイアウトを自由にじっくり作成したい

 

結局のところ、どんな海水水槽を作りたいのかスタイルに合わせて、どちらか選択するのが良いと思います。

 

それではまた。

 

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