淡水海水30cm生活

淡水海水30cm生活

小型水槽による熱帯魚の飼育記録

「NO3:PO4-X」を使ってみた

サンゴ水槽をやっていると気になってくるのが、硝酸塩(NO3)とリン酸塩(PO4)の値です。

高すぎると生体の調子を崩したり、コケが生えやすくなる原因になりますが、サンゴの種類によっては低すぎても良く無いようです。

 

理想の数値

以下のページで自分の水槽の条件に合わせた選択をすることで、水質における理想の数値を算出してくれます。

マイレシピ™ウィザード - Red Sea

 

選択した条件:

  • ミックスドリーフ
    様々なソフトとLPSコーラル。SPSコーラル25%以下
  • オプション2
    成長: 良好
    色彩: 良好
  • 20リッター

出力結果:

硝酸塩(NO3): 2ppm

リン酸塩(PO4): 0.1ppm

が目指す値のようです。

 

現状の数値

現状の値を以下の試薬で測定してみます。

  • 「レッドシー 硝酸塩/亜硝酸塩 マリンテストキット」
  • 「レッドシー リン酸塩 マリンテストキット」

硝酸塩(NO3): 5ppm

リン酸塩(PO4): 0.1ppm

硝酸塩が若干高く、リン酸塩は問題なさそうです。

 

 

硝酸塩を下げる選択肢

硝酸塩を下げるための選択肢として考えられるのは以下です。

(1) 純水(RO水)を使う

 → 水道水に入っている硝酸塩を無くせるが、コストと手間がかかる。

(2) ろ過システムを強化

 → 30cmキューブ水槽に対してプロテインスキマー「ゼンスイ QQ1」なので、既に多少オーバースペックなはず。

(3) 砂やライブロックを厚くする

 → 硝酸塩を分解してくれる嫌気性バクテリアを増やす方法ですが、水の淀みが発生しやすく、バクテリア定着までに時間がかかる。

(4) 硝酸塩除去剤を使用する

 → 化学的に硝酸塩を除去するわけではなく、嫌気性バクテリアを活性させるための餌。

 

リスクやコストを考慮して、(4) 硝酸塩除去剤を試してみることにしました。

 

「NO3:PO4-X」を使ってみる

硝酸塩/リン酸塩除去剤として有名な「NO3:PO4-X」を使用してみます。

ただし、バクテリアを増やすということは酸素が大量に必要になり、酸欠防止のため、強力なプロテインスキマーが必須となります。

 

添加量(毎日)は硝酸塩の値に応じて変わります。

測定レベル(ppm) 1日の添加量 ml/100L
NO3 10以上 3
NO3 2.5以上10未満 2
NO3 1以上2.5未満 1

 

現状 NO3 5ppmなので、30cmキューブ水槽の水量20Lに対しては0.4mlの添加となりますが、本製品は強力すぎるという話も聞いているので、半分の0.2mlの添加で様子を見ます。

 

しかし、付属の添加用注射器ではそこまで細かい値を測れないので、100均で購入。

これでも0.2mlは測れないのですが、そこは目分量に頼るしかないです・・・。

 

添加状況と測定結果

実際に添加してみて、硝酸塩とリン酸塩がどう変化したのか表にしました。

  NO3 PO4 添加量
①1日目 5 0.1 初回 未使用
②4日目 2 0.1 毎日 0.2ml添加
③7日目 1 0.1 毎日 0.1ml添加
④11日目 1 0.1 2日に1回 0.1ml添加
⑤18日目 1 0.1 週に2回 0.1ml添加
⑥25日目 1 0.1 添加無し
⑦32日目 1 0.1 添加無し
⑧42日目 1 0.1 添加無し

 

わずか3日間の添加で硝酸塩が5ppm→2ppmになりました!

そこから添加頻度を徐々に落としましたが、その後1ppmまで低下

 

因果関係は不明ですが、18日目頃からツツマルハナサンゴの一部が常に縮んだ状態となってしまいました。

硝酸塩を下げすぎたことが原因かと思い、水替え頻度を上げて、添加を停止しました。

 

その5日後くらいには元の状態に復活しました。

 

それから添加しないまま測定だけ続けていましたが、不思議なことに硝酸塩は1ppmのままキープしていました。

一度増えた嫌気性バクテリアが追加で餌を与えなくても維持できる状態になったということなのでしょうか。

完全に不明です。。。

 

リン酸塩はほぼ0.1ppmをキープしていました。

 

 

まとめ

「NO3:PO4-X」は即時強力に硝酸塩を下げてくれることが分かりました。

しかし、測定しながら調整して添加しないと、下げすぎてサンゴにダメージがいく可能性があるので注意が必要です。

あと、ウチの水槽では添加を止めてもなぜか硝酸塩をキープするようになりましたが、推奨は基本的に毎日添加となっているので、やはり測定しながら調整することが重要です。

 

それではまた。

 

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