海水30cmキューブ水槽を立ち上げてから1年以上が経過しました。
立ち上げ当初から天然のライブロックを入れていますが、海にいる有益な微生物による水の浄化を期待してのことです。
しかし、海から採取された物なので他に様々な生き物も付着しています。
実際にうちの海水30cmキューブ水槽に付いてきた生き物たちを紹介します。
↓ 海水30cmキューブ水槽立ち上げ時の様子はこちら
①海藻類
厄介度:★★★☆☆
立ち上げから10か月を過ぎたあたりから、急激に繁茂し始めました。
上へと延びる細いひげ状の藻はハネモ、太いツタに円い葉が付いているのはタカツキヅタだと思います。
少しはリン酸塩、ケイ酸塩を薄めるのに貢献してくれるかなとも思ったのですが、一度スイッチが入ると成長スピードがすさまじく、週一水替え時にピンセットで抜いていかないと、周りのサンゴへまとわりついてきます。
海水水槽でなぜトリミング作業しなきゃいけないんだろうって気分になります。。。
②ケヤリムシ
厄介度:☆☆☆☆☆
立ち上げ初期から見かけてました。
ライブロックの小さな穴から花のように触手を広げる姿が数か所で見られます。
魚やサンゴに害はなく、大きくて綺麗なものはショップにも売られています。
人が近づくと一瞬で穴に引っ込んでしまいますが、そのまま待っているとゆっくり穴から触手を広げる姿が見られます。
触手に無数の目を持っていて、近づく影を感じ取っているらしいです。
③クモヒトデ
厄介度:★★☆☆☆
1年過ぎたあたりから姿を見ることが多くなりました。
ライブロックの下に隠れていることが多く、足だけちょろちょろと飛び出ていたりします。
魚やサンゴに害はなく、残り餌や有機物を食べてくれるのでどちらかと言えば有益といえるのですが、やはり見た目が良くない。。。
④ウミケムシ
厄介度:★★★★☆
1年過ぎたあたりから大増殖。
特に暗くなると底砂から出てきますが、ピンセットで取ろうにもキリがない。。。
魚やサンゴを襲ったりはしないですが、触ると痛痒くなるそうです。
⑤貝
厄介度:☆☆☆☆☆
何という貝かはわかりません。
1cmくらいで、ガラス面やライブロックにへばり付いてコケ等を食べているのだと思います。
2本の触角と口が見えるので、淡水水槽で飼っていたカバクチカノコガイに似てます。
⑥カニ
厄介度:★☆☆☆☆
かなり人影に敏感で、めったに姿を現すことがありませんが、奇跡的に撮れました。
2cmくらいのカニで種類はわかりません。
常にコケをつまつましているし、大きなハサミを持っているわけではないので、魚やサンゴに害はないと思います。
たまにサンゴをずらすことがあります。
⑦ヒザラガイ
厄介度:★☆☆☆☆
ダンゴムシのような見た目で、ガラス面やライブロックにピッタリくっ付いています。
コケをとってくれるらしいですが、個体によっては石灰藻も食べてしまうことがあるのだとか。
⑧ サンゴ
厄介度:☆☆☆☆☆
種類はわかりませんが、ゆっくり大きくなってきました。
特に他の生体に悪さをするわけでもなく、淡い蛍光緑で見た目も悪くないです。
⑨カーリー
厄介度:★★★★★
和名 セイタカイソギンチャク。
かなり強い毒性でサンゴに害を成し、高い増殖力を持っています。
つい最近になって1つだけ発見しました。
本来見つけたら即駆除しないといけないのですが、下手に触ると危険を察知して胞子をばらまくらしいので、駆除方法を思案中。。。
⑩シャコ
厄介度:★★★★★
強力なシャコパンチを繰り出し、魚や甲殻類を食べる超有害生物。
姿は見たことが無いのですが、水槽から時折「チッ チッ チッ チッ」と聞こえる音。
可愛がっていたホワイトソックスがライブロック洞窟の中で、足と殻の一部だけが残されて☆になっていたことを考えると、ほぼ間違いなく潜んでいると思われます。
今のところ生活圏が違うのかカクレクマノミとヤエヤマギンポに被害はないですが、即駆除しないといけないことには変わりありません。
まとめ
30cmキューブ水槽にこれだけの生き物が住み着いていることに驚きです。
あまり望ましくない生き物が多いですが、天然のライブロックを使っている以上、完全に取り除くことはできないでしょう。
ポジティブに考えれば、海の生態系を再現していて面白いとも言えるのですが。
立ち上げ当初は見かけなかったのに時間が経ってから現れるのは、水槽内のデトリタス(有機物)などの汚れが増えたのが原因だと思われます。
有害生物の駆除、溜まった汚れの排除のために、ライブロックや底砂を全て撤去して水槽をリセットすることを検討中です。(魚やサンゴや飼育水はそのまま)
今度は人口ライブロックで組もうと思ってます。
それではまた。
↓ リセットの様子がこちら