淡水海水30cm生活

淡水海水30cm生活

小型水槽による熱帯魚の飼育記録

「デジタル比重・塩分濃度計 MS-31」の使用感

うちの海水30cmキューブ水槽は、週一のペースで水替えをしています。

人工海水用の塩を使って海水を作りますが、海水魚やサンゴに適した比重(塩分濃度)にする必要がありますので、そのとき必要になるのが比重計です。

今まで浮力で測るタイプの安価な比重計を使っていましたが、同じ海水でも測る度に値がずれることがよくありました。

正しく測れているか不安になり、奮発して「AQUA GEEK デジタル比重・塩分濃度計 MS-31」を購入してみたので使用感を紹介します。

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使い方

真ん中のボタンを押して、先端のセンサー部を海水につけるだけ。かなり簡単です。

すると2~3秒でピロリッと音がするので、ボタンを押すごとに比重→塩分濃度→水温と表示されます。

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浮力タイプとデジタルタイプの測定比較

今まで水替えをしてきた時と同様に、浮力タイプの比重計を使って比重1.023の海水を作り、その後デジタル比重計を使って差分を見てみます。

 ↓ 浮力タイプで比重1.023となる海水を作る

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↓ デジタルタイプで測定すると比重1.022だった

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デジタルタイプの方が精度が高いという前提になりますが、今までは少し薄めの海水を作っていたことになります。

 

海水を適正した比重(塩分濃度)に近づける

海水魚は比重1.023程度、サンゴは比重1.025程度が適正。(両方飼っている場合はサンゴに合わせて良いらしい)

実は水温で左右されてしまう比重を使うより塩分濃度で合わせるのがベストなのですが、安価な物は比重しか測れません。

しかし、今回のデジタル比重計は塩分濃度と水温まで測れます!

先ほどデジタル比重計で比重1.022と測定した海水は、塩分濃度30.0‰(パーミル)、水温26.8℃でした。

サンゴは33‰程度が適正らしいので、2週間くらいかけて合わせていくことにしました。

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他の比重計候補

今回はデジタルタイプを購入しましたが、比較的精度の高い比重計として他に、屈折タイプがあります。

スポイトを使って海水を測定面に数滴垂らし、顕微鏡のように屈折計内部をのぞき込むことで測定するものです。

↓ これは愛用者がかなり多い印象。今回のデジタル比重計と同じく値が張る。

 

まとめ

「AQUA GEEK デジタル比重・塩分濃度計 MS-31」の総評です。

  • 比重・塩分濃度・水温がこれ一つで測れます。水温も測れるので水替え時の温度合わせにも使えますし、これにより自動温度補正(ATC)が働き、正確な比重を出してくれます。
  • 簡単に 瞬時に測れるのが本製品最大の利点でしょう。浮力タイプや屈折タイプと違い、水をくみ取る必要がなく、ボタンを押して漬けて2~3秒待つだけ。しかも表示がデジタルなので誰が見ても正確に読み取れます。
  • しかし、値が張るのが一番の壁ですね。浮力タイプの10倍近い値段がします。

 結果として、購入して損はないが、必須ではない、といった感じでしょうか。

浮力タイプでも大まかな比重は測れますし、屈折タイプを使っている人がわざわざ買い替えるほどではないと思います。

しかし値段が不相応に高いと言っているわけではなく、水質を正確に把握することが成功の第一歩ですし、水替え作業の工程を少しでも楽にできるアイテムは時間を買っているとも言えます。

ちなみに海水だけでなく、塩水浴するベタや金魚、メダカ等にも使えるので用途は広いと思います。

これらを飼われてる方は検討してみてはどうでしょう。

それではまた。

 

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